風俗嬢を辞めてから

私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの。

風俗嬢デビュー②

前回の記事はこちらから

 

amixx.hatenablog.com

 

 

 

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風俗で働くことを決めた日に、私と彼はとある店舗型のヘルスを見つけました。

 

 

※ヘルスについての記事はこちらから

 

amixx.hatenablog.com

 

 

 

 

お店の場所は有名な風俗街のひとつで、

女性スタッフが講習や面接を担当すると記載されている事が決め手になりました。

 

風俗の求人はどの店舗も似たり寄ったりで、実際は何店舗か面接を受けてから入店を決める予定でいました。

 

翌日、早速お店に面接を受けたいと電話をかけることになりました。凄く緊張して手が震えていたのですが、優しい口調の女の人が丁寧に対応してくれました。

 

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たまたまその日の午後に面接をしてくれる方の予定が空いていた為、二時間後に待ち合わせが決まりました。

 

「体験入店はどうされますか?体験入店する際は身分証と住民票が必要なのですが…」

 

一応準備はしていく旨を伝えて、私は彼と一緒にお店のある風俗街へ向かいました。

 

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待ち合わせ場所には、明るいロングヘアーでスタイル抜群のお姉さんが待っていました。

 

彼には終わるまで待っていてもらうことになり、お店に向かう途中「男の人といたので驚きました(笑)」と言われました。

 

既にいつ心臓が口から出てもおかしくないくらい緊張していました。

日はもう落ちていて、煌びやかな店が並ぶ通りに入っていきました。

 

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面接をする場所はお店とは別で、古びたビルの一室を借りているようでした。

部屋の中には待ち合わせに来ていた方より、少し年上の30代前半くらいの女性が迎えてくれました。

 

「おはようございます!今日面接させていただく中野です。」

 

夕方のおはようございます、

夜の仕事なんだと認識した瞬間でした。

 

 

着々と面接は進んでいきました。

年齢やスリーサイズ、風俗の経験や週どれくらい働けるかなど聞かれました。

お店のシステムを説明された後に、体験入店の日時を決めることになりました。

 

「私も付いてるから大丈夫だよ、もしだったら今日見学だけしていく?」

 

お店は私たちが今いる事務所から、歩いて五分程に場所にありました。

 

 

 

いきなり体験入店で行くよりかは、事前に確認した方がいいと思ったので

私は面接をしてくれた中野さんと、そのままお店に向かうことになりました。

 

 

お店はコスプレ系のファッションヘルスで、

女の子は制服を着て接客していることを面接で説明されていました。

 

お店の中は思ったより明るく、スーツを着た若い男の人が挨拶をしてくれました。

「はじめまして!副店長の村野です!!」

 

この村野さんが店長に昇格するのはもう少し先の話なのですが、これから二年半もお世話になるなんて、この時は思いもしませんでした。

 

スタッフの方が待機している場所を抜けて、階段を上がり二階へ辿り着くと少し薄暗い雰囲気になりました。

 

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いくつかの部屋がありました。

中野さんは一番広そうな部屋を指さして「これが待機室になるからね」と言いました。

 

待機室からは女の子の話し声が聞こえていました。

 

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中野さんは待機室のドアを軽く叩き、静かににドアを開けました。

 

部屋の中にいた4.5人の女の子の視線が、一気に私に集中します。

 

「みんなお疲れ様です!今度体験入店する女の子です!みんな仲良くしてね」

 

中野さんはそう言うとアッ!という顔で私を見て言いました。

 

源氏名、決めてなかったね」