風俗嬢を辞めてから

私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの。

新人風俗嬢として②

 

 

前回の記事はこちらから

 

amixx.hatenablog.com

 

 

 

 

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新人として働いた1ヶ月のお給料は70万程。

週に4~5日出勤、6時間勤務でした。

 

この時の私のプレイは良くも悪くも、お客さんの言う通りにしていました。

してほしいことを言われたらして、攻めたい人ならベットの上で適当に声を出していました。

 

自分から密着することもキスをすることもなく、時間が余れば話して繋いでそんな事を繰り返していました。

それが普通だと思っていました。

 

私が自分でこの間違いに気付くのは意外にも早く訪れました。

 

風俗には本指名というものがあります。

いわゆるリピーターさんで、2回目以降指名として来てくれたお客さんを指します。

 

本指名で来てくれると、いくつか良い点があります。一番はその時間は予約が埋まることです。風俗嬢にとって待機時間は無駄でしかないので大変助かります。

金銭面でも指名料が2000~3000円加算されます。他のネット指名やパネル指名よりも格段に多いです。

後は精神的に楽なことがあると思います。これは人によると思うのですが、やはり新規のお客さんは初対面なのでどんな人か分かりません。

リピーターさんで何回か通ってくれれば、その人自身やプレイ内容など把握しているので、風俗嬢側も余裕をもって接客できます。

 

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私はこの本指名のお客さんが次の月に一人も来ませんでした。

なぜ焦ったのかというと、私と同じくらいに入店した女の子は本指名を週単位で返していたんです。

 

完全に自分に何か落ち度があるのだと理解しました。

悔しかったし、70万円のお給料で浮かれていた自分が一気に恥ずかしくなりました。

 

そして何がいけなかったのか考えました。

 

顔がいけないのだろうか

胸が大きくないからなのか

話が上手くないからなのか

プレイが上手くないからなのか

 

焦れば焦るほど接客は上手くいかなくなり、待機の時間が長くなっていきました。

フリーのお客さん(指名なしでお店来るお客さん)に付くことも多くなっていました。

 

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新人期間も二ヶ月が超えた頃、いつもお店のナンバーに入っている女の子と話す機会がありました。

 

「ゆきちゃん、お店慣れたかな?」

その女の子はいつも出勤時間より早めに来ていて、待機室でゆっくり準備をしていました。

 

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私が悩みをツラツラ話し出すと、少し困った顔して

 

「風俗って絶対お客さんとの相性はあると思うんだよね、けど自分の強みを見つけるとやりやすいと思うよ」

 

「ゆきちゃんは見た目は清楚系でロリっぽいから、そういう女の子が好きなお客さんを狙った方がいいよ。アドバイスとしては、キャラ作りは少なからずした方が自分も楽かな?素で接客するよりもね」

 

「自分がね、されたら嬉しいことをしたらいいんだよ」

 

私はこの言葉でどれだけ自分のプロ意識が低かったのか思い知らされました。

 

その日の出勤が終わると私はノートを買いに行き、今日接客したお客さんを全員書き出しました。

 

お客さんの名前や年齢、プレイ内容、特徴などを全て書いて絶対に本指名を取ろうと誓いました。