新人風俗嬢として①
〝ゆき〟という新しい名前で私は風俗嬢として働き始めました。
お店は店舗型のファッションヘルスで
在籍している風俗嬢は30~40人程。
半分はレギュラーで(週三日以上の出勤)残りの半分は副業で働いている子が多かったです。
女の子の年齢は下は18歳で上は28~29歳くらいの方まで働いていました。
お店の営業時間は早朝6時から深夜24時まで。
その頃は早朝出勤の女の子が少なく、私はしばらく朝の6時から12時まで出勤することになりました。
夜の方がお客さんも多かったのですが、未経験な事もあり、最初は慣れる為にもゆっくり働くのもいいと朝出勤にしました。
体験入店を終えて、その二日後が私の初出勤の日でした。
朝の4時に起きてシャワーを浴び、支度をしてタクシーでお店に向かいました。
お店に入ると副店長が迎えてくれました。
「ゆきちゃん!おはよう。予約結構入っているよ~」
お店の予約表には、女の子の名前が何人か書かれていました。
私の風俗デビュー日は、全ての予約で埋まっていました。
体験入店で大体の流れを分かっていたものの、やはり働くのは初日ということで緊張していたのを覚えています。
この日は6時間働きました。
大体、一時間一本のペースなので六人のお客さんを接客しました。
終わる頃にはくたくたで、最初に付いたお客さんの顔なんて思い出せないほどでした。
この日に付いたお客さんはほぼ、ネット指名で来てくれた方でした。
ネット指名はお店のホームページを見て、事前に予約するシステムになります。
お客さんの入れ替えの時間に待機室へ戻ると、同じ時間に出勤の女の子が待機していました。
「お疲れ様~!」
人数は三人ほどで、かなり長く待機している子もいる印象でした。
この時の私は当たり前に、これからもネット指名は入るものだと思っていたし
待機の時間なんて、そんなに訪れないだろうと思っていました。
出勤が終わると副店長と一緒に、パネル撮影をすることになりました。
お店から少し離れたスタジオで、カメラマンさんの言う通りにポーズを撮り
はじめて自分の下着姿の写真を他人と確認をしました。
恥ずかしさよりも「私ってこんな身体しているんだぁ」と、マジマジ見てしまった記憶があります。
パネルがお店のホームページにアップされたことで、ネット指名は増え続け
私は風俗デビューしてから1ヶ月間は待機することなく稼ぎ続きました。
気づいたら月に70万を稼いでいました。
しかし、次の月から一気に稼げなくなることを私はまだ知りませんでした。